01 EG-10とPL-01

　EG-10とEG-10専用レンズキットPL-01（別売）です。

ここでは、PLｰ01の取り付け方法を中心に説明します。

EG-10自体は、レンズ無しであれば、従来製品と同じ加工方法で使用できますが、ここでも改めて解説します。

〓〓　このページの一番下に、完成品の使用例があります。　〓〓

02 工具類

　上はダイヤモンドヤスリとアクリル板に６００～８００番の耐水ペーパーを両面テープで貼り付けたもので、バリ取りに使います。耐水ペーパーの方がキレイに仕上がります。

右のペンチは、先端にギザギザがないリードペンチで、傷が付きにくいです。普通のペンチでも、テープをギザギザに貼れば代用できます。 バリ取りとツルや鼻当てを曲げるときに使います。

ピンセットは先端部にテープを巻いて、レンズを取り扱う時の傷付きを防止します。一番下はニッパーです。金属用の物を使用してください。

03 フレームの切り出し

　ニッパーでバリが最小になるように切り出します。

（バリはどうやっても必ず残ります。対処方法は下記にて）

04 バリ処理の方法

　バリ処理は目の細かいヤスリで少しずつ削ります。

６００～８００番の耐水ペーパーを板に貼った物などが便利です。

バリは指への引っ掛かりななくなれば、多少残っていても問題ありません。

写真のように、バリの部分だけ出るようにして部品を掴むと、曲がりや紛失を防げます。部品をしっかり掴む必要があるため、ピンセットよりはペンチ類の方をお薦めします。

05 レンズの取り外し

　PL-01は、全てのレンズが打ち抜き済みで、背面のフィルムに貼り付いている状態です。

図のようにシートを曲げると、レンズが浮き上がって取り出せます。両面テープは既にレンズのフチに細く付いています。フチは触らないように注意してください。

06 レンズの両面テープ

　写真のレンズは、ハーフリム用なので、レンズのフチの両面テープは、左側の半分だけに付いています。

テープを貼ったピンセットなら、両面テープの部分を持っても、テープ背面の剥離性で、両面テープを傷めません。ただし、強く掴むと、貼り付く場合もあるので、軽く持って下さい。

07 レンズの取り付け1

　レンズを載せる前に、メガネ本体の裏面をアルコールや薄め液などで、汚れや指の脂などを拭き取っておくと、接着力が増します。

レンズをメガネの裏側（ツルの境目の段差のない側）に載せて位置を合わせます。両面テープを圧着するまでは、位置の調整は可能ですが、極力少ない調整で位置決めをしてください。

08 レンズの取り付け2

　メガネにレンズを圧着します。

透明なビニールなどを載せた上から、指で静かにレンズを押しつけます。ビニールは脂などのレンズへの汚れ防止です。

こするとレンズがずれるので、上から押すようにしてください。

09 取り付け完了

　メガネの裏側にレンズが付きました。

両面テープの接着力が最大になるまでに、半日～１日かかります。ツルなどの曲げ加工は、その後に行う方がベターです。

接着力が最大となっても、もとの接着面積が小さいので、メガネの取り扱いには注意してください。

写真は撮影でイロイロやっているウチに、ホコリが付いてしまいました（´Д⊂ヽ。

10 フィッティング

　EG-10は、従来品では難しかった、大きめヘッドのドールに合わせて大きさを調整してあります。写真は、大きめヘッドで代表的なアゾンインターナショナル様の「えっくす☆きゅーと」シリーズです。

他のフィギュアでもサイズが合えば使用可能です。

ツルの部分を切り飛ばして、鼻メガネとして使う事もできます。その場合は、鼻当てに事務用ノリを付けて、乾燥後の粘着力で取り付けます。

11 ツルの曲げ

　ツルの曲げは、リードペンチでメガネ本体側を掴み、ツル側を指で曲げていきます。曲げ戻しはツルが折れやすくなるので、極力避けてください。

12 鼻当ての曲げ

　鼻当て付きのメガネの場合は、鼻当ても曲げます。

鼻当てとメガネ本体の繋ぎ部分は、ハーフエッチングで板厚が半分になっているので、曲げやすくなっています。

鼻当ての角度は、実際にフィギュアやドールに取り付けて、少しずつ調整してください。

13 完成・使用例

　メガネを顔に掛けて完成です。

ツルが長すぎる場合は適宜カットして調整してください。

顔の形状などでメガネの位置が決まりにくい場合は、マスキングテープの細切りを使用してツルを顔の側面に留める方法もお薦めします。

14 使用例2

　サンプルはドールですが、ドール以外にも使えます。

グッドスマイルカンパニー様の「ねんどろいど」やコトブキヤ様の「キューポッシュ」にも、写真のように取り付ける事ができます。